恋人はヨーグルト

2016年3月15日

艶やかでしっとりとした色白肌。なめらかな舌触り。病みつきになるようなとろける口溶け。体に染みるホエイ。そう、私はヨーグルトに恋をしている。

あれは高校生の時。母が500g入りのプレーンヨーグルトを毎日欠かさず食べている姿を見て、そんなにも美味しいものなのかと疑問に思い、少し味見させてもらった。…うーむ、そのまま食べると酸味が気になる。母は大きな瓶に入ったブルーベリージャムを混ぜて食べているので、私もそれを真似て再度味見してみる。思わず目を見開いた。ブルーベリージャムの甘味と酸味がヨーグルトと絶妙に絡み合い、奏でるハーモニーが絶品。一瞬で恋に落ちた。

今までヨーグルトに興味はなかったが、スーパーの陳列棚をよく見ると様々な種類がズラリと並んでいる事に気づいた。母の買い出しに付いていき、食べてみたいヨーグルトを買ってほしいとねだった。しかし、何故か明治ブルガリアヨーグルト以外は買ってもらえなかった。それでも不満はなかったので、他の商品を気にしつつ、毎日同じヨーグルトを食べ続けた。

あれから10年ほど経ち、実家を出て主人のもとへ嫁いだ。まだまだひよっこながらも、主婦として生活している。自分で食品を選択できるようになったので、ヨーグルトをいくつか試しに買って食べてみた。と言っても、贅沢はできないので140円以下で買えるものにした。ベイシアブランドのもの、西友ブランドのもの、森永のビヒダス、雪印メグミルクのナチュレ恵…。振り返ってみると、試してみた商品は少ない。しかし、この中で私は、運命のヨーグルトに出会ってしまったのだ。それは、森永のビヒダス。酸味が少なくてまったり濃厚。水分量の少ない部分はクリームチーズを思わせるようなリッチな味わい。ホエイだけをスプーンですくい、堪能する事もしばしば。ジャムや蜂蜜と混ぜて食べる事もあるが、ほとんどそのまま食べている。

10年前と比べると、どの商品も500gから容量が減らされていたり、値上げされていたりしてとても残念に思う。しかし、一度惚れてしまったからにはやめられない。惚れた弱みというものか。巷の噂によるとダイエット効果や美肌効果、便秘改善などに効果があるようだが、特に感じた事はない。それでも全く構わない。いつもスーパーの陳列棚で私を待っていてくれたら、この上なく嬉しい。

そう、私はヨーグルトに恋をしている。命ある限り、ヨーグルトと共に生きていく。